ドロミテの滞在先のお勧めにホッホ・プスタータール(イタリア語ではアルタ・プステリア)のセストの谷、サン・カンディド、ドビアッコを紹介したので、ホッホ・プスタータールのお勧めハイキングコースを紹介します。まずはブライエス湖一周のハイキングです。ドロミテには沢山の湖がありますが、ベスト3を選ぶとすればミズリーナ湖、ブライエス湖、カレッツァ湖ではないでしょうか。(車でアクセスできる、知名度も高いものとして)ブライエス湖はクローダ・デル・ベッコ(ドイツ語名ゼーコーフェル)を映す美しい湖です。サン・カンディドからドビアッコを経由してブライエス湖まで行く路線バスもあります。湖一周はサッサと歩けば一時間程です。いつも左回りに歩いています。途中少々急な上り下りがありますが、そこさえこえられれば誰でも歩けます。そこでちょっと無理となれば引き返せば良いので左回りがお勧めです。(右回りだとそのアップダウンまで遠いので)
ドロミテにはエーデルワイスが咲いている所が沢山ありますが、山岳ガイドによれば、エーデルワイスより珍しいというラ・プンツェルがこの湖のハイキングコースに咲いているのを見つけました。ラ・プンツェルは岩の裂け目のような所に咲くそうで、岩登りをしていると見かけることがあるとか。ブライエス湖一周コースのアップダウンの辺りの岩場を見て下さい。もしかしたら見つかるかもしれません。ラズベリーの実(7月位?)やブルーベリーの実(8月位?)を食べながら歩くのも楽しいです。

さてブライエス湖から幹線道路へ戻る手前にプラトーピアッツァ(ドイツ語名プレッツヴィーゼ)への分岐があります。この分岐でバスを乗り換えるとポンティチェロ(ドイツ語名ブリュッケレ)を経由しプラトーピアッツァへと路線バスで行くことができます。プラトーピアッツァへの路線バスは7月にならないと運行しないようですから、6月ならタクシーを頼むことになります。ポンティチェロからは有料道路となっていて、台数制限があり、プラトーピアッツァの駐車場が一杯になったらポンティチェロの駐車場に車を置いて路線バスで上がることになります。有料道路は徴収人がいない時間は無料だそうで、たしか午前7時だったと思いますがそれ以前なら無料で上がれます。というのもこのプラトーピアッツァ(約2000m)からとても整備されたハイキングコースを歩いてデュレンシュタイン(2839m)まで登ると朝日の絶好ポイントなのです。クローダ・ロッサとクリスタッロ山はもちろんトレ・チーメ、遠くにはペルモ山やチヴェッタ山までも望めます。また東に目を転じるとドロミテの山ではなくオーストリア最高峰グロースグロックナーをはじめとしたオーストリアアルプスまでが見渡せます。もう少し早起きすればよかったです。途中で日が昇ってしまいました。それでも充分美しかったです。プラトーピアッツァからデュレンシュタインまでは2時間半程かかります。山頂手前に鎖の道がほんの少しあります。帰りも同じ道です。

850mも登れないという方も多いと思いますが、登れなくともプラトーピアッツァでは楽しむことができます。プラトーピアッツァからデュレンシュタイン小屋までのハイキングです。プラトーピアッツァで一番に目をひく山がクローダロッサです。鉄分を多く含んだ赤い色が特徴的です。イタリア語のクローダロッサ(3146m)のロッサは赤という意味です。ドイツ語では全く赤に関係なくホーエガイズルと呼ばれています。この山を右手に見ながら車も走れる(許可車)整備されたほぼ平らな道をまっすぐ歩きます。30-40分程でデュレンシュタイン小屋に到着します。ここからはクリスタロ山群の美しい姿をご覧ください。プラトーピアッツァは牧草地になっていて、緑の中をとても気持ち良く歩くことができます。トレ・チーメのハイキングでは荒涼とした岩の中を歩き、ここではのんびりした牧草地散歩を楽しんで下さい。ここから同じ道を引き返してもよいですし、もう少し元気があればほぼ来た道と並行して走る少々上の道がありますのでお勧めします。また400m位なら登れるという方はデュレンシュタイン小屋から更にシュトルデルコプフ2307mまで上がっても良いでしょう。ここにはエーデルワイスが沢山咲いているそうです。(私は探せませんでしたが、企画している滞在旅にご参加の方々が沢山撮影されています)ここからはトレ・チーメが見えます。
旅のご相談は
info@asanorumi.com
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